
n8nの料金はいくら?料金プラン・特長・メリットやおすすめな人を徹底解説
n8nは、複数のアプリやサービスを連携し、さまざまな業務を自動化できるワークフロー自動化ツールです。
「n8nの料金はいくら?」「無料で使える?」「StarterとProは何が違う?」「セルフホストなら無料なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
n8nにはクラウド版の料金プランが用意されているほか、自社環境に構築して利用するセルフホストという選択肢もあります。そのため、料金だけを見るのではなく、実行回数や機能、運用方法、自社に必要な技術レベルなども含めて比較することが大切です。
この記事では、n8nの料金プランや無料で利用する方法、5つの特長、メリット・デメリット、料金が高いと感じるケースまで詳しく解説します。
あわせて、 固定料金・実行回数無制限で、日本語による伴走支援を受けられる 国産AIワークフローツール「workrun」との違いも紹介します。
※n8nの料金・機能は変更される可能性があります。契約前にはn8n公式サイトで最新情報をご確認ください。
目次[非表示]
- ・n8nとは?
- ・n8nの料金・プランは?
- ・n8nの料金プラン
- ・n8nは無料でどこまで使える?
- ・n8nの各料金プランはどんな人におすすめ?
- ・Pro|本格的に複数のワークフローを運用したい人
- ・Business|組織で大規模にn8nを運用したい企業
- ・Enterprise|高度なセキュリティ・管理要件がある企業
- ・n8nの5つの特長
- ・1. ローコードでありながら開発者向けの自由度が高い
- ・2. AIエージェントを使った自動化を構築できる
- ・3. ワークフローの途中経過を確認しながら開発・修正できる
- ・4. Community Nodesで標準外の機能を追加できる
- ・5. ワークフローの実行回数を基準にした料金体系
- ・【部門別】n8nの導入事例・活用例
- ・営業|リード情報の登録・通知を自動化
- ・マーケティング|複数サービス間のデータ連携を自動化
- ・カスタマーサポート|問い合わせの分類や担当者への振り分けを自動化
- ・バックオフィス|定型的なデータ入力や通知を自動化
- ・n8nを導入するメリット
- ・n8nのデメリット・注意点
- ・複雑なワークフローには一定の技術知識が必要
- ・実行回数によって必要なプランが変わる
- ・ユーロ建てのため日本円換算のコストが変動する可能性がある
- ・日本語での導入・運用支援が必要な場合はサポート内容を確認する
- ・セルフホストは自社で環境を構築・運用する必要がある
- ・n8nの料金が高いと感じるのはどんなとき?
- ・n8nの料金や日本語での導入支援が気になるならworkrunも比較しよう
- ・n8nの料金は高い?費用対効果を計算する方法
- ・n8nの料金・プランに関するよくある質問
- ・n8nは無料で使えますか?
- ・n8nのWorkflow Executionsとは何ですか?
- ・n8nのセルフホストとは何ですか?
- ・n8nは日本円でいくらですか?
- ・n8nとMake・Zapierの違いは何ですか?
- ・n8nとworkrunはどちらがおすすめですか?
- ・まとめ|n8nの料金・特長を理解して自社に合ったツールを選ぼう
n8nとは?

n8nは、複数のアプリやサービスをつなぎ、業務の流れをワークフローとして自動化できるツールです。
たとえば、「フォームから問い合わせを受け付ける→顧客情報を取得する→条件によって処理を分岐する→Slackへ通知する」といった一連の処理を自動化できます。
ワークフローはノードを組み合わせながら視覚的に構築でき、条件分岐やデータ加工などを組み込めることが特徴です。
また、n8nは一般的なSaaS連携だけでなく、APIやコードを活用した柔軟なワークフローも構築できます。さらに、生成AIやAIエージェントをワークフローへ組み込み、AIを活用した業務自動化を構築することも可能です。
そのため、単純な「Aのアプリで何か起きたらBのアプリで処理する」という自動化だけでなく、自社の業務に合わせて複雑な処理まで作り込みたい企業にも選択肢となります。
n8nはクラウド版とセルフホスト版から選べる
n8nを利用する方法は、大きくn8n Cloudとセルフホストに分けられます。
n8n Cloudは、n8n側が用意した環境を利用する方法です。自社でサーバーを構築・管理する必要がないため、環境構築の負担を抑えてn8nを使い始められます。
一方、セルフホストは、自社で用意したサーバーやクラウド環境などにn8nを構築して利用する方法です。
※画像参照:n8nヘルプページ
利用方法 | 必要なスキルの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
n8n Cloud | 初級〜中級 | サーバーを自社で構築せずに利用できる |
セルフホスト | 中級〜上級 | 自社環境へn8nを構築して運用できる |
たとえば、次のようなケースでセルフホストが選択肢になります。
- 社内システムとn8nを連携したい場合
インターネットから直接アクセスできない社内データベースや社内システムなどと連携するため、自社のネットワーク環境内でn8nを動かしたいケースです。 - 自社のセキュリティ要件に合わせて環境を管理したい場合
n8nを動かすサーバーやネットワークなどを自社で管理し、自社のセキュリティポリシーに合わせて運用したい場合に検討できます。 - データの保存・処理環境を自社で管理したい場合
ワークフローで扱うデータについて、自社の方針に合わせてインフラや保存環境を管理したいケースです。 - n8nの実行環境を自社で細かく管理したい場合
サーバーの性能や構成などを、自社の利用規模や運用方針に合わせて設計したい場合にもセルフホストが選択肢になります。
たとえば、「社内データベースから顧客情報を取得→AIで内容を整理→社内システムへ登録する」といったワークフローを構築するとします。
社内データベースが外部のクラウドサービスからアクセスできない環境にある場合、自社ネットワークからアクセスできる環境にn8nを構築することで、既存のシステムと組み合わせた自動化を検討できます。
ただし、セルフホストでは、サーバーの構築や保守、アップデート、バックアップ、セキュリティ対策なども自社で行う必要があります。
そのため、
- 「手軽にn8nを使いたい」→ n8n Cloud
- 「自社のインフラやセキュリティ要件に合わせてn8nを運用したい」→ セルフホスト
と考えると違いを理解しやすいでしょう。
n8nの料金・プランは?
n8n Cloudには、利用規模や必要な機能に応じた複数の料金プランがあります。

n8nの料金プラン
n8n公式料金ページでは、年払いを選択した場合、以下の料金が表示されています。
プラン | Starter | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
料金 | 20€/月〜 | 50€/月〜 | 667€/月〜 | 要問い合わせ |
主な対象 | 個人・小規模利用 | 本格的に自動化したい人・チーム | より大規模に運用したい企業 | 高度な要件を持つ企業 |
ワークフロー実行回数 | 2,500回/月〜 | 利用量に応じて選択 | 利用量に応じて選択 | 契約内容による |
チーム利用 | △ | ○ | ○ | ○ |
※Starterの「△」はチーム利用ができないという意味ではありません。複数人で本格的にワークフローを管理・運用する場合は、必要な共同作業・管理機能を確認したうえでプランを選びましょう。
※掲載料金ページの年払い選択時の表示をもとにしています。契約期間や選択する実行回数などによって料金は変わる可能性があります。
n8nの料金は月額20ユーロ〜
料金ページでは、年払いを選択した場合、Starterは月額20ユーロ〜、Proは月額50ユーロ〜、Businessは月額667ユーロ〜と表示されています。
Enterpriseは固定料金が公開されておらず、問い合わせが必要です。
また、n8nでは契約するプランだけでなく、利用するワークフロー実行回数などによっても必要な料金が変わります。
そのため、単純にStarterとProの月額料金だけを比較するのではなく、必要な実行回数と機能の両方からプランを選ぶことが大切です。
n8nは無料でどこまで使える?
n8nを無料で試す方法には、n8n Cloudの無料トライアルを利用する方法と、Community Editionをセルフホストする方法があります。
今回実際にn8n Cloudへ登録したところ、管理画面には14日間の無料トライアルが表示され、1,000回のExecutionsを利用できる状態になっていました。
項目 | n8n Cloudの無料トライアル | Community Edition |
|---|---|---|
料金 | 無料 | 無料 |
利用期間 | 14日間 | 期間の制限なし |
Executions | 1,000回※ | Cloudのトライアルとは料金体系が異なる |
利用方法 | n8n Cloud | セルフホスト |
サーバーの用意 | 不要 | 自社で必要 |
環境構築・保守 | n8n側の環境を利用 | 自社で対応 |
向いている人 | まずn8nの操作を試したい人 | 自社環境でn8nを運用したい人 |
※今回登録したn8n Cloudのトライアル画面では「14 days left」「0/1000 Executions」と表示されています。トライアルの条件は変更される可能性があるため、登録時に最新の条件をご確認ください。
この2つは、どちらも無料で利用できるものの、目的が異なります。
n8n Cloudの無料トライアルは、n8n側が用意したクラウド環境を利用するため、自社でサーバーを構築する必要がありません。そのため、「n8nの操作感を確認したい」「実際にワークフローを作って自社の業務を自動化できるか試したい」といった場合に利用しやすい方法です。
14日間のトライアル終了後もn8n Cloudを継続して利用する場合は、StarterやProなどの有料プランを検討することになります。
一方、Community Editionは、自社で用意したサーバーやクラウド環境などにn8nを構築し、自分たちで運用する方法です。
単に「無料でn8nを試す」ためのものというより、たとえば社内システムと連携するために自社ネットワーク内でn8nを動かしたい場合や、データの保存・処理環境を自社で管理したい場合などに選択肢となります。
期間の制限なく利用できる一方、サーバーの用意や環境構築、アップデート、バックアップ、セキュリティ対策などは自社で対応する必要があります。Community Edition自体を無料で利用できても、インフラ費用や運用担当者の人的コストが発生する場合がある点には注意しましょう。
そのため、
- 「まずn8nを触って、自社の業務を自動化できるか試したい」→ n8n Cloudの14日間無料トライアル
- 「自社のインフラやセキュリティ要件に合わせて、n8nを継続的に運用したい」→ Community Edition
と考えると、2つの違いを理解しやすいでしょう。
n8nの各料金プランはどんな人におすすめ?
ここからは、n8n Cloudの各料金プランがどのような人に向いているのかを見ていきましょう。
Starter|n8nを使った業務自動化を始めたい人
Starterは、まずn8n Cloudを利用して業務自動化を始めたい人に向いています。
料金ページでは2,500回のワークフロー実行が含まれるプランとして掲載されており、基本的なワークフローを構築して自動化を始める用途に適しています。
個人や小規模な利用からn8nを始め、実際の業務でどの程度活用できるか試したい場合に検討しやすいプランです。
Pro|本格的に複数のワークフローを運用したい人
Proは、n8nを継続的な業務自動化に活用したい人やチーム向けのプランです。
Starterよりも利用できる機能や運用面の選択肢が広がるため、複数のワークフローを構築し、本格的に自動化を進めたい場合に候補となります。
「まず試す」段階から、「日常業務の自動化基盤として運用する」段階へ移行する場合に比較したいプランです。
Business|組織で大規模にn8nを運用したい企業
Businessは、より大きな組織でn8nを活用したい企業向けです。
StarterやProと比較して料金が大きく上がるため、単純なワークフロー数だけではなく、組織として必要な管理・運用機能まで確認したうえで検討する必要があります。
複数人・複数部門でn8nを本格的に利用し、業務自動化を組織全体へ広げていきたい企業が検討しやすいプランです。
Enterprise|高度なセキュリティ・管理要件がある企業
Enterpriseは、大規模な組織や高度なセキュリティ・管理要件を持つ企業向けです。
料金は公開されておらず、Contact Salesとなっています。
自社の利用規模やセキュリティ、ガバナンス、サポートなどに関する要件を整理し、個別に相談して料金を確認する必要があります。
n8nの5つの特長
n8nはZapierやMakeなどと同じくワークフローを自動化できるツールですが、単に「SaaSを連携できる」「画面上でワークフローを作れる」だけではn8nならではの特徴は分かりにくいでしょう。
ここでは、n8nを比較する際に特に注目したい5つの特徴を紹介します。
1. ローコードでありながら開発者向けの自由度が高い
n8nは、ノードをつないで視覚的にワークフローを構築できる一方、必要に応じてコードやAPIを活用して処理を拡張できます。
用意された連携機能だけで業務を自動化するのではなく、HTTP Requestを利用して外部APIへ接続したり、Codeノードを使って独自の処理を加えたりすることも可能です。
そのため、ノーコードツールの使いやすさを活かしながら、自社の業務に合わせて技術的なカスタマイズも行いたい場合に活用しやすいでしょう。

2. AIエージェントを使った自動化を構築できる
n8nでは、LLMを呼び出すだけでなく、AIエージェントにツールを与えて処理を実行させるワークフローを構築できます。
たとえば、AIが受け取った内容を判断し、必要な情報を取得したり、別のツールを呼び出したり、その結果を次の処理へ渡したりする流れを設計できます。
従来型の「決められた条件に従って処理する自動化」と、AIによる判断を組み合わせられる点が特徴です。

3. ワークフローの途中経過を確認しながら開発・修正できる
n8nでは、ワークフローを構築する際に、各ノードでどのようなデータが入力され、どのような結果が出力されたのかを確認しながら処理を組み立てられます。
複数のAPIやデータ処理を組み合わせる場合、「どの処理で想定と違う結果になったのか」を確認しながら修正できるため、複雑なワークフローの開発やデバッグにも活用できます。
これは単に「視覚的にワークフローを作れる」という話ではなく、ワークフローを開発・検証・改善していくための使い方がしやすいという観点です。
4. Community Nodesで標準外の機能を追加できる
n8nには、公式に用意されたノードだけでなく、コミュニティによって開発されたCommunity Nodesがあります。
必要に応じてCommunity Nodesを追加することで、標準で用意されているノード以外のサービスとの連携や機能をワークフローへ追加できます。
ただし、コミュニティが提供するノードについては、導入前に提供元やメンテナンス状況、セキュリティなどを確認することが重要です。

5. ワークフローの実行回数を基準にした料金体系
n8n Cloudでは、ワークフロー内の各ステップではなく、ワークフローの実行回数を基準に料金が設定されています。
たとえば、1つのワークフローに複数の処理を組み込んだ場合でも、「各処理を何回実行したか」ではなく「ワークフロー全体を何回実行したか」という考え方が基本になります。
【部門別】n8nの導入事例・活用例
n8nは、営業やマーケティング、カスタマーサポート、バックオフィスなど、さまざまな部門の業務自動化に活用できます。
ここでは具体的な活用イメージを紹介します。
営業|リード情報の登録・通知を自動化
Webフォームから新しい問い合わせが届いたら、顧客情報をCRMやSFAへ登録し、営業担当者へ通知するワークフローを構築できます。
条件分岐を利用すれば、問い合わせ内容や企業情報などによって担当者を振り分けることも可能です。
営業担当者が手作業で情報を転記する時間を減らし、問い合わせから営業対応までをスムーズにつなげられます。
マーケティング|複数サービス間のデータ連携を自動化
広告、フォーム、CRM、メール配信ツールなど、マーケティング部門では複数のサービスを利用することがあります。
n8nを使えば、それぞれのサービスから取得した情報を別のシステムへ連携したり、条件に応じて処理を分岐したりできます。
データの転記や定期的な情報収集を自動化することで、担当者が分析や施策の検討に時間を使いやすくなります。
カスタマーサポート|問い合わせの分類や担当者への振り分けを自動化
顧客から問い合わせを受けた際に、内容をAIで分類し、その結果に応じて担当部署へ通知するワークフローを構築できます。
問い合わせ内容を人が一件ずつ確認して振り分ける作業を減らし、対応開始までの時間短縮につなげられます。
バックオフィス|定型的なデータ入力や通知を自動化
バックオフィスでは、フォームへの入力内容をスプレッドシートへ転記したり、申請内容を社内チャットへ通知したりする定型業務が発生します。
n8nを利用すれば、こうした複数サービスをまたぐ処理をひとつのワークフローとして自動化できます。
n8nを導入するメリット
n8nを導入することで、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。
定型業務にかかる時間を削減できる
n8nを利用すると、データの転記や通知、情報取得などの繰り返し作業を自動化できます。
担当者が毎回同じ作業を行う必要がなくなり、より判断やコミュニケーションが必要な業務へ時間を使いやすくなります。
複数のシステムをまたぐ業務を自動化できる
実際の業務では、1つのツールだけで処理が完結するとは限りません。
n8nでは複数のアプリやAPIをひとつのワークフローでつなげられるため、サービス間をまたいで発生している手作業を減らせます。
自社の業務に合わせて細かく設計できる
条件分岐やデータ加工、API、コードなどを利用できるため、既存のテンプレートに業務を合わせるだけでなく、自社の処理に合わせてワークフローを設計できます。
特に、一般的なノーコードツールでは対応しにくい処理まで自動化したい場合にメリットがあります。
AIと既存システムを組み合わせられる
n8nでは、AIによる文章生成や分類などを、メール、CRM、データベース、社内チャットなどの処理と組み合わせられます。
AIを単体で導入するだけでなく、実際の業務フローの中へ組み込みたい場合に活用できます。
Cloudとセルフホストから運用方法を選べる
インフラ管理の負担を抑えたい場合はn8n Cloud、自社で環境を管理したい場合はセルフホストと、運用方針に応じて選択できます。
自社の技術体制やセキュリティ要件、予算などを考慮して導入方法を選べる点もメリットです。
n8nのデメリット・注意点
複雑なワークフローには一定の技術知識が必要
n8nは柔軟性が高い一方で、複雑な処理を構築するほどAPIやデータ構造、条件分岐などに関する知識が必要になります。
シンプルな連携であれば比較的始めやすいものの、自由度の高さを活かして高度なワークフローを構築する場合は、担当者のスキルも考慮する必要があります。
実行回数によって必要なプランが変わる
n8n Cloudでは、ワークフローの実行回数が料金を考えるうえで重要になります。
導入当初はStarterで足りていても、自動化する業務が増えて実行回数が増加すると、より多くの実行回数を利用できる契約が必要になる可能性があります。
ユーロ建てのため日本円換算のコストが変動する可能性がある
n8nの料金ページでは、料金がユーロで表示されています。
そのため日本企業が利用する場合、n8n側のユーロ価格が変わっていなくても、為替レートによって日本円換算したコストが変動する可能性があります。
長期的に利用する場合は、表示されているユーロ価格だけでなく、為替変動も考慮して予算を検討するとよいでしょう。
日本語での導入・運用支援が必要な場合はサポート内容を確認する
n8nで本格的な業務自動化を進める場合、操作方法だけでなく、「どの業務を自動化するのか」「どのようなワークフローにするのか」といった設計も必要になります。
特に、日本語で業務整理からワークフロー設計、運用定着まで支援してもらいたい場合は、希望するサポートを受けられるか事前に確認することが大切です。
自社だけで構築・運用することが難しい場合は、日本語で伴走支援を受けられるサービスも含めて比較するとよいでしょう。
セルフホストは自社で環境を構築・運用する必要がある
セルフホストでは自社の環境でn8nを利用できますが、環境構築や保守、アップデート、セキュリティ対策なども必要になります。
Community Editionそのもののライセンス費用だけで判断するのではなく、インフラ費用や担当者の人件費を含めたトータルコストで比較しましょう。
n8nの料金が高いと感じるのはどんなとき?

次のようなケースではコストが気になりやすくなります。
大量のワークフローを実行するとき
n8n Cloudはワークフローの実行回数が料金に関係するため、自動化する業務量が増えるほど必要な実行回数も増えます。
特に、問い合わせやデータ同期など、発生頻度の高い業務を複数自動化する場合は、想定以上に実行回数が増える可能性があります。
導入前に、おおよその月間実行回数を試算しておくことが重要です。
利用量を事前に予測しにくいとき
自動化の対象が問い合わせや注文など外部から発生するイベントの場合、毎月の実行回数を正確に予測することが難しいケースがあります。
利用量が増えた際に必要な料金がどのように変わるのかまで確認しておくと、導入後の予算を管理しやすくなります。
ユーロ円の為替変動で日本円のコストが変わるとき
n8n Cloudの料金をユーロで支払う場合、日本円で見た実質的な負担は為替レートの影響を受けます。
そのため、契約時だけでなく、継続利用する際の日本円換算コストも考慮する必要があります。
日本語での導入・運用支援まで含めて考えたいとき
n8nを利用して複雑なワークフローを構築する場合、ツールの利用料金以外に、設計や構築、運用を担当する人の工数も発生します。
特に、自社だけでワークフローを構築することが難しく、外部から日本語での支援を受けたい場合は、n8nの利用料金だけではなく導入・運用まで含めた総コストで比較することが重要です。
n8nの料金や日本語での導入支援が気になるならworkrunも比較しよう
n8nは、APIやコード、セルフホストなどを活用しながら柔軟にワークフローを構築したい場合に選択肢となるツールです。
一方、「自社だけで複雑なワークフローを構築できるか不安」「日本語で相談しながら業務自動化を進めたい」という場合は、workrunも比較するとよいでしょう。
workrunとは?
workrunは、AIを活用してさまざまな業務を自動化できる国産のAIワークフローツールです。
GmailやSlack、Microsoft Teams、SFA、CRM、会計、人事系のシステムなどをつなぎ、問い合わせ対応や営業、バックオフィスなどの業務を自動化できます。
また、単にツールを提供するだけではなく、「どの業務を自動化すべきか」という業務整理からワークフロー設計、導入後の運用定着まで日本語で伴走支援を受けられることが特徴です。
料金は毎月固定で、実行回数を気にせず利用できます。30日間の無料トライアルも用意されているため、実際の業務で試してから導入を検討できます。
n8nとworkrunの違いを比較
比較項目 | n8n | workrun |
|---|---|---|
主な用途 | 柔軟なワークフロー・AI自動化の構築 | AIを活用した業務ワークフローの自動化 |
料金体系 | Cloudはプラン・実行回数などで変動 | 毎月固定料金 |
実行量 | Workflow Executionsを基準に確認 | 実行回数無制限 |
セルフホスト | 可能 | ― |
API・コードを使った拡張 | 対応 | 利用する業務・連携内容による |
無料利用 | Community Editionなど | 30日間無料トライアル |
日本語での伴走支援 | 必要な支援内容を確認 | 業務整理から運用定着まで対応 |
n8nとworkrunは、どちらも業務自動化に活用できますが、重視しているポイントが異なります。
n8nは、APIやコード、セルフホストなども利用しながら、自社で柔軟にワークフローを構築したい場合に検討しやすいでしょう。
一方、workrunは、ツールそのものの機能だけでなく、業務整理やワークフロー設計から日本語で支援を受けながらAIによる業務自動化を進めたい場合に比較しやすいサービスです。
workrunの導入事例|顧客アンケートの集計・共有を自動化
ある企業では、顧客アンケートの回答内容を確認し、役員や幹部へ社内チャットで共有する業務が発生していました。
しかし、回答が届くたびに通知すると、通知量が増えて重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。そこで、 アンケート結果を一定のタイミングでまとめ、確認しやすい形で共有できる仕組みが求められていました。
workrunでは、フォームに届いたアンケート回答をもとにレポートを作成し、 設定したスケジュールに沿って社内チャットへ自動共有するワークフローを設計しました。
ポイントは、単に「アンケート回答が届いたら通知する」という自動化ではなく、 実際に情報を受け取る人が確認しやすい頻度や形式まで考慮してワークフローを設計したことです。これにより、アンケートの確認・集計・共有にかかる手作業を減らしながら、継続的に情報を確認しやすい運用を目指しています。

また、同社ではworkrunの伴走支援を活用し、業務要件の整理からワークフローの設計、運用開始までサポートを受けています。
そのため、 「自動化したい業務は決まっているものの、どのようなフローにすればよいかわからない」場合でも、実際の業務に合わせて相談しながら自動化を進められる点もworkrunの特徴です。
workrunを使って問い合わせ業務を楽にする方法を以下の記事で紹介しています。合わせてご覧ください。
▼ まずは1フロー作ってみよう!お問い合わせ業務で使える自動化フロー5選
n8nがおすすめな人
n8nは、次のような人・企業に向いています。
- APIやコードも活用して柔軟なワークフローを構築したい
- 複雑な条件分岐やデータ処理を含む業務を自動化したい
- AIエージェントと既存システムを組み合わせたい
- 自社でワークフローを設計・改善できる担当者がいる
- セルフホストで業務自動化基盤を構築したい
特に、ノーコードだけに限定せず、必要に応じて技術的な処理まで組み込んで自動化したい場合は検討しやすいでしょう。
workrunがおすすめな人
workrunは、次のような人・企業に向いています。
- AIを活用して日々の定型業務を自動化したい
- 実行回数を気にせず業務を自動化したい
- 毎月の利用料金を管理しやすくしたい
- どの業務を自動化すべきか相談したい
- 日本語で伴走支援を受けながら導入したい
特に、自社にワークフロー構築の専門人材がいない場合や、業務整理から運用定着までサポートを受けながら自動化を進めたい企業は比較するとよいでしょう。
n8nの料金は高い?費用対効果を計算する方法
n8nの料金が高いかどうかは、月額料金だけでは判断できません。
重要なのは、自動化によってどれだけ作業時間や人的コストを削減できるかです。
たとえば、社内からの問い合わせに回答するため、1回3分の確認作業を1日に50回行っているとします。
3分 × 50回=150分=2.5時間/日月20営業日なら、 2.5時間 × 20日=50時間/月です。
担当者の人件費を1時間2,500円として単純計算すると、 50時間 × 2,500円=125,000円/月となります。

仮にこの業務の一部または大部分をn8nで自動化できれば、担当者が作業に使っていた時間を削減できます。
ただし、n8nの場合はCloudの利用料金だけでなく、ワークフローの設計・保守にかかる人件費も考慮する必要があります。セルフホストする場合は、さらにサーバーなどのインフラ費用や保守工数も含めて計算しましょう。
「ツールの月額料金」ではなく、「ツール+構築+運用にかかる費用」と「削減できる人的コスト」を比較することで、実際の費用対効果を判断しやすくなります。
また、入力ミスの削減や対応スピードの向上など、時間だけでは測りにくい効果も含めて検討することが大切です。
n8nの料金・プランに関するよくある質問
n8nは無料で使えますか?
はい。n8nには、Cloudの無料トライアルとCommunity Editionを利用する2つの方法があります。
今回実際にn8n Cloudへ登録したところ、14日間・1,000 Executionsの無料トライアルが用意されていました。自社でサーバーを構築する必要がないため、まずn8nの操作感やワークフロー作成を試したい場合に利用しやすいでしょう。
一方、Community Editionは、自社で用意した環境にn8nをセルフホストして利用できます。Cloudの無料トライアルとは異なり、期間限定のお試しではなく、自社で環境を構築・管理しながら継続的に利用する方法です。
ただし、Community Edition自体を無料で利用できても、サーバーなどのインフラ費用や、環境構築・保守にかかる人的コストが発生する場合があります。
そのため、まず試したい場合はCloudの無料トライアル、自社環境で継続的に運用したい場合はCommunity Editionと、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
n8nのWorkflow Executionsとは何ですか?
Workflow Executionsとは、n8nで作成したワークフローが実行された回数を表す考え方です。
たとえば、「問い合わせを受け取ったら顧客情報を登録し、Slackへ通知する」という1つのワークフローが動けば、ワークフローが1回実行されたと考えます。
n8n Cloudでは、この実行回数が料金プランを選ぶ際の重要な基準となります。
n8nのセルフホストとは何ですか?
セルフホストとは、n8nが用意したCloud環境ではなく、自社で用意したサーバーなどへn8nを構築して利用する方法です。
自社のインフラ方針に合わせて環境を管理できる一方、構築、保守、セキュリティ対策、アップデートなどを自社で行う必要があります。
n8nは日本円でいくらですか?
n8nの料金はユーロで表示されているため、日本円換算額は為替レートによって変わります。
たとえば1ユーロ=170円として単純計算すると、Starterの20ユーロは約3,400円、Proの50ユーロは約8,500円です。
ただし、これはあくまで為替レートを使った単純換算です。実際の請求額は為替レートや決済条件などによって異なる可能性があります。
n8nとMake・Zapierの違いは何ですか?
n8n、Make、Zapierはいずれも複数のサービスを連携して業務を自動化できるツールですが、設計思想や料金体系などが異なります。
Zapierは多数のアプリをつないで比較的シンプルに自動化を始めやすく、Makeはビジュアル上で複雑な条件分岐やデータ処理を細かく設計できることが特徴です。
n8nは、APIやコードを活用した柔軟な設計やセルフホスト、AIを組み込んだワークフロー構築などが特徴です。
どれが適しているかは、自動化したい業務や社内の技術体制、必要な連携先などによって異なります。
n8nとworkrunはどちらがおすすめですか?
n8nは、自社でワークフローを細かく設計し、APIやコード、セルフホストなども活用したい場合に検討しやすいツールです。
一方、workrunは、AIを活用した業務自動化を、日本語で業務整理やワークフロー設計の支援を受けながら進めたい場合に比較しやすいサービスです。
料金だけでなく、「自社でどこまで設計・運用できるのか」「どの程度の支援が必要なのか」まで含めて比較するとよいでしょう。
まとめ|n8nの料金・特長を理解して自社に合ったツールを選ぼう

n8nは、複数のアプリやAPIを連携し、柔軟な業務ワークフローを構築できる自動化ツールです。
料金ページでは、年払いの場合、Starterが月額20ユーロ〜、Proが月額50ユーロ〜、Businessが月額667ユーロ〜となっており、Enterpriseは問い合わせによる個別見積もりです。
また、n8nはCloudだけでなく、Community Editionをセルフホストして利用できることも大きな特徴です。
APIやコードを使った柔軟な設計、複雑な条件分岐、AIエージェントとの組み合わせなどを活用し、自社で高度なワークフローを構築・運用したい場合に検討できます。
一方、n8n Cloudではワークフロー実行回数や為替の影響を考慮する必要があります。セルフホストではインフラ構築や保守などの運用負担も発生します。
そのため、n8nの料金を比較するときは月額料金だけではなく、ワークフローの実行量、構築・運用に必要な人材、インフラ費用、日本語での導入支援の必要性まで含めて判断することが重要です。
自社で柔軟にワークフローを設計・運用したい場合はn8n、日本語で業務整理から運用定着まで支援を受けながらAIによる業務自動化を進めたい場合はworkrunというように、それぞれの特徴を比較し、自社の目的や運用体制に合ったサービスを検討しましょう。










